こんちきしょう!それでも農家は種を播く
一年前、圃場番号10730をホースで揺れながら灌水中、窓ガラスを叩く音がした。
妻R子が血相を変えて、口から泡を吹いてるみたいに「地震!津波!!」と発していた。
家へ帰り、テレビで見た光景は信じがたいものであった。
「映画じゃないの?」
名取川が逆流して、田んぼやビニールハウスを、大きな温室の農業施設も、次々と飲み込む。
ちょうど昼から嵐になる、農作業の合間に黙祷。
自殺した有機農家の無念さはいかばかりであったろう、思い浮かぶ。
newmoon先生から紹介してくれた福島の有機農家の証言の映像。
私の場合、それでも種は播けるのか、
放射能除去のためにアブラナ科の野菜を何年も作り続けるのに我慢できるのか、
いっそ農家を辞める方がよっぽど楽だ。
ウーン考えされられた。