春うらら表の海の島めぐり

早朝、雪降りしきる中K観光のバスで「東海の松島」へ出発。
途中サービスエリアで降車、青い空に悲鳴を上げる。
逆に私たちが乗ってきたバスの屋根の雪に、愛知の皆さまは驚いていた。




篠島へ向かうフェリー待ちあい所で見つけた、空飛ぶたこ。




見たこともない大あさりに、たいら貝など所変われば貝も変わる。



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野菜に柑橘類が並ぶ、農業県愛知、冬にこの天気のもとではやっぱりかなわねえ。





高速船で篠島まで10分、最高速度は45㌔?




上陸、風強し、寒い、でも陽光さんさん。




島のまんなか、前浜と書いて「ないば」と読む。穏やかな光景。
この海見ればなんとなくわかるような。





これから島一周のハイキング、アップダウンありの4時間。
島の家家を見渡せる展望台。
このあたりでつるべえの番組に出ていた、あのしらす美人に遭う。




ガイドのMさんは、とても面白い人、ビートたけし似の元漁師、
祖先は「水軍」のごッつい体の73才。

この島は迷路みたいに通りが狭い。



洗濯物が干してあるのにも驚いたし、家々がカラフル、外国みたい。いい感じ。



この島はいろいろ歴史がある。篠島伊勢神宮の北東に位置し、鬼門に社を置いた。
伊勢神宮そっくりな神明社、ていうか材料の木材は本物の伊勢神宮のお下がり。
女の神様の神明社、毎正月3日には隣の八王子社の男の神様が夜ばいに来るとか。
地元の大工さんが20年ごとに建て替えられる。千年も続いている、凄いねえ。



いい島だにゃあ。この陽の光だと、猫もどことなく北国の猫よりも幸せだろうね。
魚はいろんなものが獲れると思うけど、ふぐ、たこ、あなごの看板が目立つ。
でも一番有名なのがコレ。




お昼は、しらす丼をいただきました。
あ〜美味しゅうございました。



昼食後は海へ、持ってきたウイスキーとチョコレートを楽しみながら太陽に問いかける。
たまには金沢にもお暇なら来てよね、不公平じゃないの、とうらみ節。
「あしたば」があちこちの山の道に自生していたのには驚いた、どんだけ暖かいの?

南北朝時代天皇の皇子、後の後村上天皇が平泉に行く途中台風に見舞われこの島にたどり着いた。
さあ大変、7か月もこの島に滞在した。
その住居の前を通り過ぎる際、漁民は必ず敬意を払って膝をついた。
それで「皇子ケ膝」と言う場所があった。

この島の住民は、皇子の飲料水として井戸を掘ったのであった。
その場所が「帝井」という井戸を訪ねる。
その横に廃墟、これは酒蔵だった。その銘柄は「帝井」。




ガイドさんのMさんに聞いたら、何でも後継者がいなかったからだという。
お酒ファンにとってはちょっと悲しい光景。
いつも飲む酒は半田の「国盛」と言っていた。
弘法道は起伏が激しくほとんど山登り。




手前は加藤清正の枕石、奥の島は松島。絶景。
右手には知多半島志摩半島、鳥羽の島々。前浜からは富士山も見えた。
海に浮かぶはトヨタお船、沖には風力発電、もう何でもあり。



毎年小学校を卒業する生徒たちが書いた絵が通りに描かれていた。
漁業と生きる篠島、一人では何にもできない、島のコミニュテイが一番大切だ!といっていたガイドのMさん。

風光明媚な島もさることながら、島の人たちのたくましさに触れた旅だった。
ありがとうございました、篠島のみなさん。