雪国へタイムスリップ「でくの舞い」
昨日は、大雪の尾口村東二口へ、「でくの舞い」を見に行った。
人形浄瑠璃で有名な竹本義太夫。
彼よりも前に活躍した浄瑠璃太夫「岡本文弥」の素朴な人形浄瑠璃が350年もこの地に受け継がれている。
学問のために大坂へ上ったこの集落の若者が、当時、勉学よりも浄瑠璃を習い覚えて、村に持ち帰ったのが始まり。(笑)。農閑期の農民の一番の楽しみであった。
信じがたいこの「文弥節」は現在、ここと、佐渡、宮崎、鹿児島の4か所が残っているのみ。
さすがはこの雪!鶴来あたりからちょっと様子がおかしいと思いきやこの雪だった。
ありがたいことに、ウエルカム豚汁!
めちゃくちゃ美味しゅうございました。
ごちそうさまでした、もう帰ってもいいくらい、欲張ってお代わり。
東二口の集落は現在16戸のみ、40名ほとんどが老人。
全住民が総出でも保存会のメンバーは足りない。
演目は5種類のみ、今日の昼の演目は「門出屋島」というもの。
調は単調で、正直眠たくなる、隣のお姉さまは最初から最後まで寝ていた。
三味線の音、したずってんじゃないかな。
合戦の段になると、話の筋がわからなくてもはらはらドキドキ。
床を足で鳴らす、ドンドンという音、まるで「でくダンス」、迫力ある。
演技中に中の様子を撮る。
一人遣いの人形遣い、人形と舞う人が一体になっている。
真剣そのもの、2時間ぶっ通しの公演に皆汗びっしょり、息も荒い。
お疲れさまでした。見る方のこっちも疲れた。
公演終了後、舞台に観客を上がらせてすべてを見せてくれた。
死んだような人形たちであったが、
一度舞台に上がるといろんな感情をいきいきと表現するから面白い。
舞台袖の衣裳部屋、貴重な体験をさせていただいた。
文句や、内容はさっぱり分からなったが、
江戸時代の観客が面白がったという雰囲気は十分に伝わったと思う。
会場で売っていた、有名なかいもち「いっぷくちゃん」、バカでかいおはぎ。
これ、二人でもとても無理な大きさ。
素朴で満足のおはぎ、美味しゅうございました。