美しき瑞穂の国はどこへ行く

夏の空が帰ってきた。
あっちゃこっちゃで、花火や夏祭り、盆踊り、人が大勢集まっている。
そんなところ極力避けたい。
週末はまた近江町で酒の肴ばっかり買ってきて自宅でゆっくり過ごす。
ちょっと飲みに出ようものなら、お金もかかるしね。



圃場番号10730.10740に出来立てのぼかしを通路に施肥。
汗が噴き出る。
まだまだスイカが畑にある、今年は食べた、食べた。みんなにも差し上げたし、来年はもっと植えるぞ!




金沢の加賀野菜の一つ、金時草をほがらか村で買う。
山の方の農家さんが今が旬の金時草を売り場狭しとたくさん出荷している。
独特の色合いと、ぬめっとした食感、酢の物、炒めてもおいしい。




居酒屋「ダリア」じゃ、近江町のしば田さんの生ゆばを金時草と和えてみる。
お高い生ゆばは単独じゃ、ん?という感じだが、これはチキンに変化したみたいで美味い、美味い。


赤いかの下足、刺身でも行けるが、さっと湯通しして生姜醤油でいただく。ウマっ。



もうひとつ金沢の名物料理、「べろべろ」とか「えびす」という甘い卵の寒天。
お祭りになると母がいつも作ってくれた、て言うか今はダイアモンド食品で買うけどね。
夏の食卓にはスルっと美味。



いつものように美味しゅうございました!としめたいところだが、
石川県から不気味な封書が届き、暗くなった。
内容は、

[高濃度の放射性セシウムが含まれる可能性のある堆肥等の施用 ・生産・流通の自粛について]

1,
原発事故に伴う放射性物質の降下の影響で、原発周辺県で水田に放置された稲わらから、高濃度の放射性セシウムが検出されており、
当該稲わらを給餌された牛のふん尿やふん尿から生産された堆肥が高濃度の放射性セシウムを含有する可能性があります。
また、原発周辺県の植物性堆肥原料(樹皮(堆肥用に限る。)、落ち葉、雑草等)から生産された堆肥についても、同様の可能性があります。

2,
高濃度の放射性セシウムを含む堆肥を農地土壌に施用すると、土壌中の放射性セシウム濃度が増加する可能性が高く、
そこで生産される農作物の放射性セシウム濃度が食品衛生法の暫定規制値を超過する確率が増大します。

3,
また、個々の農家ごとに放射性セシウム濃度の大きく異なる堆肥を施用すれば、同一地域内に放射性セシウム濃度の大きく異なるほ場が 存在することになり、野菜等の出荷制限や作付け制限の前提が崩れることにもなりかねません。

4,
このため、農地土壌に堆肥を施用する際には、慎重な対処が必要です。



私の有機圃場には堆肥や腐葉土は投入していないし、心配はない。
残渣をすき込み、有用菌で発酵させるキノシタヤサイだからね。
でもたいへんなことになった、対岸の火事では決してない、有機も慣行栽培も関係なくなってきた。
この地域で堆肥を通じてセシウムが検出される可能性がゼロ、とは言い切れない。
・・・・・・・・・・・・・・・・、明りがまた遠くに行ってしまった、どうなるの日本農業、言葉がない。