「古総湯」への巡礼の旅?

世の中3連休、妻R子はずっと寝てた。
せっかくどこか行こうと思っていたが、どこへも行けず。
天気にの良さに誘われ、しおさいロードにのる、今朝のマイナス4度がまだ道路にへばりついていた。
あてどのない行き当たりばったりの一人旅。
昨秋、新しくできた山代の総湯にいってみよう。
まず着いたところは、片野の鴨池。橋立の港の奥。意外と遠かった。
一人占めの観察、ちょっと興奮気味。


この鴨池は、ラムサール条約に登録されている小さいながらもとても貴重な湿地。えさがあるんだな。
江戸時代はこの池はもともと田んぼだったらしい。
マガン、マガモトモエガモコハクチョウヒシクイなど15種類、5千羽見られるということだ。
「ふゆみずたんぼ」など鴨池を守る活動、人と自然の共存、生物多様性のお手本みたい。


かもよりも随分でかい、ヒシクイ。ハア〜イ!


江戸時代から続く伝統の鴨猟。


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坂網猟という独特の、原始的な猟法。
丘の上で、頭の上を通過する鴨の群れ目がけて一瞬を狙って真上にあげる。
静かな猟、銃など使えば一辺に鴨はいなくなってしまう。
鴨池に来れば分かるが、静かに見守るというのがルール。

また来てみたい。



一路、山代温泉へ。
駐車場に停め、総湯へ行く道すがら、道路わきに立つ灯篭。
中の九谷焼の図柄は、あの魯山人



新総湯の横にできた、お目当ての新しい「古総湯」。



シャンプーやせっけんも使えず、湯船に入るだけのもの、などお姉さんに念を押される。
脱衣場が中にあり、おまけにミスト状態、こんなに寒い風呂に来たのは初めて。
山代名物の熱い掛け湯を、大事なところにしたものだから、飛び上がった。(笑)
(男性諸君!山代に来たら掛け湯に注意)

写真撮影お断り、と書いてあったので写さなかったが、ステンドグラスと高い天井はまるで西洋の石の教会。
周り縁の九谷焼のタイルと、重厚感のあるひの木の壁は日本の寺院。明治の建築何だろうか。
イースト・ミーツ・ウェスト! 湯船の中で頭を巡らす。
湯気が立ち上る湯船から天井を見上げ、このまま召されてしまうのかと思うほど気持ちよくなる。


2階の休憩室で一休み、一休み瞑想。ちーん!



隣の総湯にも入る、やっぱりお風呂に関して言えば、賑やかな温泉場のほうがいい。
古総湯も総湯も美術館だよな。
たくさんの九谷焼のタイル、職人さんたちの技の饗宴。




源泉湧き放題、老若男女の足湯の広場。


源泉をいただく。
とても美味しゅうございました。