何事も違いの分かる男にならなくてはいけない

さつま芋の出荷作業が一段落したので、冷たい雨風が吹く中、町へ行った。
お酒が切れたので、Nさんで、純米を買う。奥さんと立ち話。
ここの奥様は以前からお茶を習っている。7時に店のシャッターを閉めて、夜個人宅へお稽古に出かけるという。
来年のカレンダーをいただく、一年の早さにお互い驚愕した。


香林坊にある「坂尾甘露堂」。
小さなお店ながら全国に名の知れた名店。「加賀さま」は代表的なお菓子。
今日買ったのは、栗のあんを包んだ求肥餅。
大きな鬼くるみのお菓子がおいしそうだったが、今年はやはり天候のせいで、
いいものがないと、上品な奥さまが説明してくれた。
どのお菓子も品がある。またぜひ行ってみたい。




今日の目的は抹茶を買うこと。

大和に出店している京都「福寿園」で一番安い抹茶を買う。でもお高ーい。
なぜこんなに種類があるのか、お姉さんに聞いてみた。
家元が気にきにいるように、味が千差万別だということだ。知らない世界がここにもあった。


町はイルミネーションでとてもきれい。久しぶりに若者の街、竪町まで足を延ばす。





竪町の奥に老舗のお茶屋さんの、「野田屋」さんがある。
寒いので、あったかい物をいただきに入店。




「抹茶ぜんざい」?
抹茶の中にぜんざいと白玉、かなりの金箔がイルミネーション如くきらきらっしている。
かなり一人で受けたみたいで、終始笑いっぱなし。
店のセールストークは、抹茶とぜんざいが一度に味わえる、だがちょっと無理があるのでは?

福寿園のお姉さんから抹茶の講義?を受けたばっかりなので、「おれは抹茶を知っているんだぞ」という顔で注文、
ここでも一番手頃な抹茶を購入。「鶴の白」。40グラム840円。
まずは入門編から、お茶の違いがわかる男にならなければいけない。


お茶道具が今まで家のガラスの食器棚にあることに全くきずかなかった。無関心とはおそろしいもの。

自分でお茶を入れる?点てる?お湯を入れて泡立たせる?
ま、とにかく耳かきみたいなもので、適当にお茶碗に入れ、ポットのお湯をジャーと注ぎ、
泡だて器みたいなもので、まわせまわせまわせっ! できた。

お茶を飲むのに作法なんかいるのかな、素朴な疑問が生まれた。



お菓子は、坂尾甘露堂の「くりえくぼ」。栗あんのお菓子はとてもおいしい。
お茶は福寿園の「斑鳩の白」。
美味しい!我ながら満足。