金沢の「五色生菓子」

長田の「青柳」さんのあんこが食べたい!と思って車を飛ばし買いに行った。
のんきに「♪あおーや、ぎーいの・・」と、唄いながら。
あれ、ない?
たしかこのあたりにあったような、何度もUターンしてみるがみつからない。

おかしいと思って、電話してみたら、昨年氷室の日に惜しまれながら閉店したそうだ。
おかみさんが電話の向こうで、無念そうに語ってくれた。とても悲しい、残念!

金沢の伝統和菓子屋さんも時代の流れ、嗜好の変化、後継者不足で廃業に追い込まれる。
農業も伝統産業化しつつあるけど、国は和菓子を税金で守ります、ってことはしてくれない。
一応農業を守りますといってくれる、農業はその点ありがたい産業である。

でもあんこが食べたい!


この周辺で最も人であふれている金沢駅の「百番街」の和菓子売り場に行ってみた。
和菓子の産直コーナーだから、各々散らばっている本店にまでも行かなくても
数十件の和菓子が一度に買える。
思案気に見ていると、試食が出てくる。なんて、幸せなんだろう。

でもやたら甘すぎる栗ようかんを頂くと反って逆効果、というお店や、
ここは美味しいね無名だけど、というお店、いろいろ。


最近頑張っているのが、武蔵にある「越山甘清堂」。
庶民的な酒まんじゅうが有名。もちもちの皮は、美味しい。


金沢で誰もが知っている「五色生菓子」。

徳川の将軍徳川秀忠の娘・珠姫が、三代加賀藩主・前田利常にお輿入をした時、
加賀藩の御用菓子屋の樫田吉蔵が、森羅万象を表す「日月山海里」をヒントに創作したといわれる。
庶民の間でも婚礼時に五色生菓子を贈る習慣が根付いたといわれる。
全国でも有数の結婚費用の多さを誇る金沢、このまんじゅうの代金もしっかり入っている。
私の場合も職場に持って行った記憶がある。





私の大好きなのは、黄色の「いがらまんじゅう」。月かと思いきや、山を象徴している。
赤い餅、「赤丸」は太陽を表す。
酒まんじゅう等の白いまんじゅうは、月を表す。

と書きながら、初めていわれを知った。

 

庶民の味方、めでたい五色生菓子がいつでも買える「越山甘清堂」。

http://www.koshiyamakanseido.jp/shopping/iwai/post_40.html