地歌舞伎に魅せられて

いつの間にか母が来月で、75歳になる。年取ったなあ。
私はどうも昨年あたりから、肉体的な衰えを感じるようになってきた。
無理しての重労働はしたくない。ゆくゆくはさつま芋の畑を辞めて、温室と周囲の畑で、
うまく活用して暮らしていきたいと思っている。売り上げは減るけど仕方ない。
パリにいけなくてもいいよ、と妻R子は言ってくれる。
でもいきなりは辞めないが、徐々に減らしていくつもりだ。
辞める前にハワイぐらいは行っておこう(笑)。

そんなことで、ここしばらくずいぶん悩んでいる。



朝、かぶらと白菜、キャベツ等の苗を植え、昼過ぎ、さつま芋を初出荷。
車の保険の車両入れ替えの手続きをして後、ビーンズへ行った。
この農忙期、心穏やかに過ごしたのは初めてかもしれない。あれこれと、本を物色。

「うめっぷ」を見て、笑い転げる。
「KOMOMO」の写真集で、彼女との再会を果たす。
地歌舞伎に魅せられて」加藤徹の本を買ってしまった。
 その横に愛之助の写真集があったが、なんと2枚目はつまらないな、
 素人の役者さんの方が面白いし、味がある。すっかり農村歌舞伎のファンになった。
 
 岐阜の下呂には、白雲座、鳳凰座等があり、実に面白そう。
 温泉と地歌舞伎ツアー、ウーンたまらない。

http://www.asahi-net.or.jp/~tq7k-wtnb/link01.htm



JAの待合にあった、家の光。つらつら雑誌を眺めてみていると、フランス農業の記事があった。
そこに若いBIO農家、マチューさんが紹介されていた。

彼は一年を通して、ハウスで40種もの有機野菜を作っている。
彼のコンセプトは、
そこの土地に合った野菜をつくり、見かけは悪くても美味しければよい。
しかも、遠くまで野菜を運ばない。取りに来てくれる人もいる。
現在150人との契約栽培をしている。

「契約したい人がたくさんいて、待っている状態です。よく農家は最低賃金や、時給の概念が
 ないといわれますが、儲けたいという思いで働きすぎると、結局、自分の時間が取れず、
 何のために仕事をしているのかわからない。
 最低限の収入を確保できればそれでいい」
 
好きな野菜作って、幸せなやつだ、誇りを持っている。金がすべてじゃない。

最低限の収入は農家によって違うけど、この言葉、わたしのボディ―に効いた。