直売所 その8 売れ残り野菜からお勉強

ほがらか村のバックヤードに近い一画に、野菜の墓場がある。売れ残った、野菜である。
次の日の午後3時までにひきとりにこないと廃棄される。
生産者にとってやるせない気分にさせる。
そこをのぞいてみると、なんでこんな野菜が残ったのだろう?と観察してみると、とても勉強になる。
お客さんから、合格点をもらえなかったわけだ。

昨年の11月、何を思ったか私は、歌舞伎の検定を受けに、東京の立正大学で試験に臨んだ。自信はあった。
結果は、歌舞伎検定4級、69点。(70点合格) 同3級48点。何しに行ったのか分からない。


売れ残り野菜に戻るが、たった1点で失格。じゃ、あと1点の差は何かを探りたい。私のこれまでの経験だ。



・直売所でもやはり見た目が大事。大きさの不揃いはいい。清潔さかな。今朝とりたてのイメージを最大限アピール。
・素人っぽい可愛さが必要。手書きのシールとか、女性が喜ぶようなフレイズ。
 (お姉様にアンテナを張る。母性本能をくすぐらせる。)
・包装はあくまで、透明OPPの防くもり加工の袋。(スーパー用に袋の印刷は不必要、私の苦い経験、大量に在庫持ち)
・丁寧な包装はいいが、やりすぎはいけない。過剰包装等。(古新聞で包装パックを検討中)
・価格が原因なのは、下げるしかない。思い切って、大パック、価格帯を買える、100円以下は禁物。売れた時の快感は最高。
・直売所では、品質や味が問題ということはまずない。みんな新鮮、安全だから。
・裸でおけるものは、極力、裸陳列。

だから見た目と価格で、お客さんに70点以上の合格点をその野菜につけてもらえるかどうか、お勉強お勉強。



白河市にある野菜直売所、「り菜あん」