スーパーをやめた理由

私が農業をやる前は、今から20年も前、4年弱、スーパーの青果部の店員であった。今でも地場のスーパーで異彩を放つ、T社。
有機農産物を、当初から扱っていた。しかしながら、産地は近隣の産地でなく、遠く北海道。
くたくたの野菜が、店に届く。それから、店頭に並べる。黄色いレタス。張りのない大根。
今から思うと冷蔵技術、配送システムが不備であった、ということだろう。(今はそんなことはない)
当然のように、当時有機野菜の認知度は低いもの。売れない、売れなくても、洪水のごとく、入ってくる。

また、地元の特色のある、こだわり野菜を売っていた。甘ねぎ、と記憶している。
見た目は細いが、すき焼きやなべなどにすると、柔らかくねぎの甘さが際立つ。しかしながら、お客さんの反応は反対であった。
「こんな細いねぎしかないが?お客さんが来て、すき焼きするから、太いねぎ頂戴。」
甘ねぎをお勧めしたが、見たもはよいが、かたいねぎを選んで買っていった。味よりも見た目重視。なかなか売れない。

スーパの野菜売り場は、主力に売る商品と陳列だけの商品の2種類がある。後者は売れなくてもいい、切手収集、昆虫採集の、いき。

売れない有機野菜、こだわり野菜、お飾り野菜が、バックヤードのリハビリ施設見たいなところで、養生し、再び社会復帰する。。

当時父が野菜を作っていたが、収穫したトマトと、野菜売り場の野菜の鮮度、とは大きな差があった。完全にいかれている。

自ずと、スーパーに勤めることがいやになった。でも多くのことをそこで学んだことに感謝している。

現在、私の有機野菜は、スーパーやデパートにならんでいる。しかし店頭にならんだものを見たのは数回だけ。こわい。
エムザにいたっては、自分の野菜が置いてある横を通り過ぎて、チーズ売り場に直行する。(笑)

もしも私の野菜がくたくたになって病院行き寸前の野菜に、お目にかかったら、発狂するに違いない。

NO-NO-NO。Rehab!




今年は見逃してしまった、グラミー賞
エイミー・ワインハウス、はじめて聞いたときは衝撃的であった。昨年のグラミーから。