「金沢大地」見学 その1

地域に広がる有機農業ー北陸集会 第3部 2日目。
地元「金沢大地」加工場にて、

井村辰二郎さんの設立のころからの苦労話をうかがった。


タマホマレ、エンレイ、フクユタカ、リュウオウなど、これは国産大豆の種類。
初めて聞いた。
彼は60種類の大豆を作り、豆腐にし、味や性質を調べた。
このかれの頑固さしつこさが、豆腐屋、メーカー、専門家をしのいだ。
当初麦や大豆は、加工品の材料でしかなく、価格も安く、価値のないものであった。
国産麦大豆、それも有機で作る。こんなマニアックな世界に切り込んだ。
作りはしたものの、加工のの材料でしかない麦や大豆を、輸入のものの10倍では流通しない。
赤字を覚悟で流通に乗せたところ、随所から加工の引き合いがあった。


国産有機麦大豆というニッチな世界は無限大の可能性がある。

食生活の変化、米離れ、正直この流れは止めれない。
米を作らず、耕作放棄地が増えつづけている。
このことを考えれば、耕作放棄地で、麦や大豆を作ること、(それも有機で)至極正論である。

こんなに近くに住んでいながら、日本一の有機圃場があるとは知らなかった。


ほがらか村で、彼の木綿豆腐をよく買うが、ますますおいしく頂くことになった。