雪散るや長左衛門に紅の庭

妻R子様と、金沢を散策。中村記念美術館へ。


ここのお抹茶セット、あんまり世間には知らせたくない。
知る人しか知らないお抹茶セットだから。(笑)
雪の降る庭を眺めては、庭の奥の茶室ではお茶会の真っ最中、きれいなお姉さまたちが。
誰もいないお茶室でほっとする。いいね、金沢。


まずは諸江屋の生落雁が出てきた。美味しい。



しばらくしてお抹茶、もしかしてあの飴色のお茶碗は、大樋焼!本物!しばし拝見。




手に伝わる温もりがなんともいえない。お茶碗が、「雪の降るのにようこそ」、と言っているみたいだった。
で、お一人様セットハウマッチ。たったの300円!信じられない。


身も心もあったまった二人は、雪の降りしきる中を裏道へ、まるで新口村。
着いた先は、鈴木大拙館。


この美し過ぎる建築から、彼がただならぬ人物であったかがうかがい知れる。


「水鏡の庭」、以前妻R子が、水の波紋を美くしく発生させるしかけ、と教えてくれた。
後の壁に映るけしきはそれはもう美しいと、などと言っていたが。
私が見た日には、波紋が氷の池のせいで拡がらない。
人生順風万帆ってことはないんだよね、って思索空間で悟ったのであった。



ありがたい 土日はタダの 兼六園   ダリア
てな訳で、石川県民は免許証を見せればフリー。




美しい唐崎の松の雪吊り。



ことじ灯籠。半分凍てつく、霞ヶ池。
美しゅうございました。それにしても噂通りアジアの観光客ばっかり。



お目当ての飲み屋さんはお休み、日曜日は仕方がないか。


で、いつものところ。「黒百合」いつもにぎわっている。
まずはおでんと、純米燗。お酒は万歳楽の、甚。もう一合山廃の剱。
締めは、すじ鍋定食。さあ、もう一軒、思わず吉田類してしまいそうに。


満足満足、美味しゅうございました。