夢なりし「家庭画報」の野菜たち 今じゃメスクランさえ食卓に

七草セットが近江町の市場にもあちこちで目にした。
昔の人は野に出でて、春の若菜を探し、ビタミン補給のために摂取した。
今みたいにご馳走食べた後の胃疲れに、ではないはずだ。
それも探して歩くというのがイベントだったはずだ。太平洋側の人たちだけの娯楽だったと思うが。
今みたいにスーパーで七草全部揃っちゃった、というのは何んとも味気ない。



7日から、七草みたいな(笑)、サラダをほがらか村へ初出荷、土日は飛ぶように売れた。
皆、体が欲している、あるお姉さま、待ってたのよー!とラブコール。

今年の野菜の作付をおぼろに考える。
日本にサラダ用野菜が出てきたからまだ50年。トマトやキュウリやレタスなどが新顔だった。最先端のおしゃれな「家庭画報」の古本を見る。
料理の記事を見ると、当時は未知の西洋野菜であったはずだったが、
いまになって見るともう知っている西洋野菜ばかり。ハーブ類などは匂いまでわかる。

私がルッコラを作り初めて早15年、いまや知らない人がいないくらい。
トマトはこれからもイタリア並みに日本でも消費されるだろう。
ルッコラの2番煎じの野性的な野菜がでてこないかな。マーシュとかクレスなどはまだ知名度はない。
クレソンは今年の私の注目株。栽培したい。

サラダはエネルギーを必要としない料理だから今後どんどん伸びるに違いない。





ほがらか村で、Iさんの有機のキャベツを買う。
見た目も素晴らしく、実ががっちりして重い。
こんないいキャベツが入ったからには、何も料理しないで食べたい。




生でも美味しいが、蒸して、オリーブオイルと塩だけでいただく。
実に甘い、実に美味、肉やたこ焼きを連想するが、その妄想が見事に消え、キャベツが主役になる。

素晴らしく美味しゅうございました。