世界史の教科書で見た遺跡群 その尊さに息を飲むのみ

旅から帰って、ようやく体が元に戻った。2日続けていも掘り、50ケース掘る。
今日は朝から背中に陽を浴びながらの芋洗い。
朝晩寒いので、昼間の太陽はありがたい。太陽を崇めた古代の人たちに思いをはせる。

で、旅の続きを書く。
明朝5時、アンコールワットに昇る朝陽を眺めにホテルを出る。
真っ暗の中チケットブースに連れて行かれ、顔写真をとり通行証を作る。



以後、通行証は何度も確認されとても厳しい。
ガイドのひなちゃん曰く、もしアンコールワットがなかったらカンボジア人は路頭に迷っていただろうと。
目立った産業のないカンボジアにとっては、観光収入はとても貴重。
忌わしいポルポト政権下、知識階級を中心に多くの国民が逆殺された。
その戦争が終わってからまだ15年しかたっていない。発展はこれからだ。
偶然にもひなちゃんは、アメリカへ亡命したおじさんたちがこのお彼岸に帰国していて、久しぶりに再会した。


だんだん明るくなってきた、ひょっとして・・・。



残念、太陽は顔を出してくれなかった。
池のほとりへ、移動。
逆さアンコール・ワット!!



他の遺跡群は東向き、唯一アンコールワットだけが西向き、なぜ?
理由はいろいろあるが一つは王の墓で、ヒンドゥー教では西は死者が行くと所という考え。
もう一つはヒンドゥー教最高神ビシュヌは太陽の神。
建築した王の名はスールヤバルマン2世、スールヤは太陽という意味。
つまり、はではでの太陽の寺院だ。内部の回廊は当時金箔で覆われていたという。
年に2回、アンコールワットの中央の塔から太陽が昇る、最高の演出効果なわけだ。それが今日だったのだ。

アンコールは太陽フェチのご本尊 次のチャンスは春分の日なり   ダリア


ホテルに戻り朝食を食べる。
昨晩真っ暗で分からなかったが、こんなホテルに泊まっていたんだ。


朝食は焼きめしみたいなのと、ビーフンの炒め物。
デザートはバナナと、ドラゴンフルーツ、それに昨晩もいただいたリュウガン



窓から見るシェムリアップの風景、遠くの寺院から読経が聞こえてくる。



午前中はこれから、アンコール・トム、バイヨン、バプーオン、タ・ケウ、タ・プローム
また午後より、再びアンコールワットの心臓部へ。