夏の午後少女に戻る母がいた

さる15日、母が生まれた加賀市大聖寺へ、母とお墓参りに出かけた。
高速で早く着き過ぎたので、片山津温泉の「雪の科学館」コーヒーを飲みにいった。


雪の結晶などの研究で有名な中谷宇吉郎教授は、ここ片山津温泉で生まれた。
この建物の建築は、かの有名な磯崎新



柴山潟を一望できるカフェで、美味しい加賀珈琲をいただく、カップ九谷焼。なんと贅沢な時間。
作晩はここで花火が上がった。湖面に映る花火はさぞ美しいかろう。


あっという間に墓参りを終え、妹さん宅へ向かう。


玄関先にあった珍しいきゅうりの写真をとる。
「大土きゅうり」、加賀野菜の一つ太きゅうりに似ているが、若干スマートな感じ。

いよいよお目当てのものが出てきた。、ていうか正直、これを食べに来た(笑)。
ここの名産、「柿の葉すし」。美味い、美味い、うまい。
幾つでもいける、遠慮せずに15は食べたかな。ぜんまいの煮物もおいしい。

これから大聖寺の街へ出かけると告げたら、少女時代の懐かしい昔の思い出に花が咲いた。
「○ちゃん80でまだ夫婦で雑貨屋やっているよ」、とか、
「○ちゃん、まだ踊りのお師匠さんしているよ、当時お嬢さんで美人やったけど、今は私らとなんら変わらわ」
などと賑やか賑やか、終始母も和やか和やか。
母はお年頃になったとき、東京に働きに出てものだからもう懐かしいわけで、
昔にタイムスリップしたようだった。
ひとつ面白かったのは、「てんぽや、てんぽなもんや」と音楽用語みたいなことをいう旦那さん。
後で聞いたら、方言で、スゴイという意味らしい。

ありがとうございました、お腹一杯、おまけにドライもいただいて、秋にはさつまいもをお約束。


お別れをして、何十年ぶりに大聖寺の街中へ、なんだ、3分も走れば中心部へ着く。
もともと十万石の城下街だから、金沢と似ている。お茶文化や能楽が盛ん、菓子屋や寺も多い。
いろいろ観光地もあって楽しそう。

桜の季節は特にいいかも。



船着き場前の野菜の直売所、大土きゅうりもあった。


私の中で、大聖寺で最も有名なのが登山家、作家の深田久弥。「日本百名山」で知られている。
「山の文化館」へ。



「山の茜を顧みて 一つの山を終わりけり 何の俘(とりこ)のわが心 早も急がるる次の山」深田久弥作。
なんだかわかるような気がするな。今度はじっくりまた立ち寄ってみたい。

今晩は寒い、もう熱燗の季節になってきました!
八尾の風の盆の前夜祭も始まったし、もう夏も終わりだな。