金沢と中村屋

先日、金沢歌劇座の改修こけら落とし公演に、金沢大歌舞伎が行われた。
主役は中村勘三郎丈、勘太郎七之助の親子共演。
こんなに近くにやってきたのだから、行けばよかったな。
演目は、「仇ゆめ」、「棒しばり」。

昨年は金沢城歌舞伎での鏡獅子で親子共演、そして今回の親子共演、おまけに来年10月、錦秋特別公演。
歌舞伎ファンとしてはとても残念至極。
新聞の写真記事によると、4公演とも満席。


「金沢のお客さんたちは、着物の方もいて品が良く他の都市ではなかなかこうはいかない、
 いい文化が残っている」、と勘三郎の感想も掲載されていた。




ところで、金沢の東山、真成寺には、初代中村歌右衛門の墓がある。
意外と知られていない面白い穴場が金沢にはある。今度行ってみよう。

5年前に、中村松江改め二代目中村魁春の襲名披露の金沢公演に行ったことがる。
中村歌右衛門家の屋号は「成駒屋」であるが、3代目までは屋号が「加賀屋」であった。
どうも、金沢にゆかりがあったので、屋号が付けられたんだな。
中村魁春の屋号は、「加賀屋」。初舞台から変わっていない。

「加賀屋」の屋号を持つものは、ほかに私の好きな中村東蔵
口上で東蔵が、魁春をどうぞ御贔屓に!とあいさつしたが、
数少ない「加賀屋」の屋号を引き継ぐ女方歌舞伎役者は、金沢にとってとても貴重な存在なわけだ。




9代目中村屋華左衛門丈?のスピーチに笑い転げた。

ナカムラヤ!