紅葉の兼六園を楽しむ

お昼から陽気に誘われて、兼六園へ行った。
ここ最近の兼六園周辺のとても素敵な変わり様と言ったらびっくり。

それを知らない妻R子は、二の丸広場に、わー、三十間長屋に、へーの大興奮の連続。
河北門の威容にはぎゃー。「いつの間にこんな凄いの作っちゃたの?」

ガイドさんの後ろで観光客を装い、しっかり聞きまくる。
このガイドさんの正体は、無料でお城を案内してくれるボラティアだそうだ。御苦労さまです。

恰幅のいい体と声が立派なガイドさんの説明によると、
金沢城は、「石垣の博物館」といわれ、各時代の様々な技法を一周をすれば見ることができる。
上の写真の石垣は、三十間長屋のもので、戸室山から切り出したもの。
技法は、「切り込みハギ」という。他に、野面積み、打ち込みハギなどの技法がある。
必ず六角の亀を表した石を入れる、亀の長命にあやかり前田の殿様の繁栄を願って造られたそうだ。


二の丸広場から極楽橋を渡って、ちょうどこの場所に、城の本丸があったということだ。
眼下には、二の丸、金沢の街並、卯辰山日本海が見えていたことだろう。
1759年の宝暦の大火で金沢城のほとんどを焼失してしまった。
後世の人たちに再建が委ねられたという経緯なわけだ。
至る所で発掘の作業や、門、石垣の復活が進められている。
金沢城の正門、河北門が今年の4月になんと130年ぶりによみがえった。


上の写真は、一の門、それをくぐって左手は、ばかでかい二の門。
城は殿様にとっての住居であり、身を守る鉄壁であった。

はたして加賀百万石の本丸の再建はいかに。


石川門から兼六園へ。
なんと土日、石川県民は無料とのこと、今まで知らなかったな。


お決まりの写真を一枚。紅葉の兼六園に来たのは初めてかも。
なんだ京都に行かなくてもよかった。(笑)


唐崎の松、雪吊りは何度見ても素晴らしい。



しいの木迎賓館で、ボージョレーヌーボーの試飲会を開催していた。
ポールボキューズ主催のクリュ・ボージョレーデギュスタシオン。
ワンコインで、4種のワインを楽しめた。



ヌーボー、サンタムール2009、モルゴン2009、ムーラン・ナ・ヴァン2005。
正直ワインは分からない。
分かったようなふりをして、さすがにボジョーレーは美味しい、なんて言わない。
でもいつもたま―に飲んでいるワインと違うってことはわかる。純米酒なら分かるんだがな。

ほろ酔い気分で隣の展示室で、山本太郎の笑い転げる「ニッポン画」を鑑賞。
彼は、この迎賓館のロゴマークを担当した京都出身の若僧さん。
日本の古典をパロっていて、なんとも深ーい絵。
謡曲卒塔婆小町」「弱法師」「隅田川」「桜川」「東上がり」を題材している。
まずこの古典文学をお勉強していないと、絵の前で笑うことはできない。




今日の締めは、民謡歌手の加賀山あやさんの無料コンサートを聞いた。
山中節、こきりこ節、沖縄民謡、秋の童謡などで美声を披露した。



まだまだ民謡歌手のヌーボー、もっともっと熟成して美味しい逸品になってほしいな。