オーマイゴッド!MIDORIと握手するなんて

朝あられが降った。春から収穫していた有機ミニトマトは、本日で終了。
圃場番号、10730.10740半分こぐ。根のきれいなこと。
雨の晴れ間をぬって、小さい畑のいも掘り終了。あとは温室周りの芋畑のみ。
ようやく一段落。


昨日の晩から、妻R子はそわそわと、鏡の前でファッションショーをしていた。
コンサートに着ていく服装を決めているのだった。待望の五嶋みどりのコンサートがあるから。
「やっぱり敬意を表してみどりかな」などと、幸せな時間が流れていた。




コンサートは開演3時から、チャイコフスキーのバレエ組曲白鳥の湖」「眠りの森の美女」「くるみ割り人形
を、わがアンサンブル金沢井上道義の指揮で始まる。
彼の指揮ふりはいつも楽しい、随所にコミカルなしぐさで、お客さんを笑わせる。金沢に来てくれてありがとう。

いよいよMIDORIがステージに立つ。
キャー、興奮するのは早い、おさえて、抑えて。
衣装はまるで金沢を意識したみたいな黒地にきらきら光る箔の能衣装のようなシックなドレス、白い足袋のような靴。
チャイコフスキーの一楽章が始まるや、その体は何かにとりつかれたようにグルグル体をくねらせる。

それはまるで道成寺の鐘の上で、銀のうろこを光らせて、蛇体となった清姫の怨霊の化身、花子そのもの。
そう思ったのは私だけだろうか。MIDORIとマエストロの対峙。うーん。

彼女のヴァイオリンの音はとにかく今までに聞いたことがない見事な音色だった。
しょっぱなから、涙が流れた。

こんなに興奮したコンサートを聞いたのは久しぶり、「ブラボー」を2回叫んでしまった。
アンコールはフランスのショーソンという作曲家の曲、技をみせつけた。


なんと演奏終了後、サイン会が開かれしっかり握手とサインをゲット。

バイオリンのケースにサインしてもらったかわいい女の子の笑顔が印象的だった。
子供の音楽教育に並々ならぬ情熱を注いでいる彼女。
その彼女に、私の人生とクロスしたこと、今日はただならぬ一日であった。