「大和小松店」閉店に思う

パリの象徴的建築でありながら老朽化などで閉店した、老舗百貨店、サマリテーヌ。
日本でも老舗百貨店の撤退、縮小が相次ぐ。
ここ石川県でも、例外ではなく、近近、小松市にある、「大和」が閉店する。
金沢の香林坊にある「大和」も赤字という。

さいころ両親に連れられて行った旗が立ったお子様ランチ。
初めての海外旅行で買いそろえた、シャツや、かばん。
初月給で初めて買った、両親へのプレゼント。
5年も毎月積み立て、満期を楽しみにしていた、「大和友の会」。
初めて習い事、サックスの演奏、料理教室に通ったのも「大和」。
どれもこれも、懐かしく、楽しかった思い出。

私世代の金沢人は、「大和」と一緒に育ったのだろう。

でも、もう物は買わない。服は買わない。家具は買わない。もう行かない。


京都の大原に住んでいる、ベネシアさんがいいこと言っていた。
「the truly rich are the ones who can enjoy what they have」



とても残念だけど、私が「大和」に行かない理由が他にある、これだけは書かないといけない。
私の愛車は、スバルの軽のワゴン車、サンバー。
農業者、配達業者にとっては、ベストな車だ。実際、この車で、「エムザ」に配達する。
私が、この車で、「大和」へ買い物に行く。江戸、京都、北海道の催事は楽しみ。
駐車場に行くと必ずといっていいほど、なれなれしい言葉で係員が、「配達あっちや。」もしくは、何の用や?という、目で私を見る。
最初はカチンと来たが、私のラフな恰好が悪いのかと思い、頭のハンチングから靴のカンペールまで、バチッと決めていった。
それでも、サンバーを見るなり笑われた。こっちも笑うしかない。一度や二度じゃない。

それ以後絶対、絶対に、「大和」に行かないことに決めた。「軽自動車厳禁」「高級車優遇」らしい。

お客を車で判断するのはやめてください。デパートは、「エムザ」のみ。


私の大好物をいただいた、奈良一の奈良漬、いせ弥。
それと、自家製のかぶらのすぐり菜の塩漬け。

酒と漬けもの、のんべえだな。