若かった父母の思い出
先日Mさんから山菜をいただいた。
天ぷらにして食べたが、タラの芽、山うどのおいしかったこと。
あの苦み、たまりません。やはり王様です。
こごみ、いたどり、野せり。ありがとうございます。
今では、山菜は、スーパーや、直売所で買える。なんとも味気ない。
父母が若かりし頃、農作業の合間、よく連れられて、山へ山菜とりに行ったものだ。
わらび、ぜんまい、かたは、山葵。籠に何杯も採ってくる。
小さかった私は、山菜が好きではなかったが、とっても楽しかった、良き思い出。
今思うと、何が楽しかった?
それは、父と母が、仲良く、はつらつと、山菜を採る光景が、幼かった私にとっては、楽しいかったんだろう。
春の山で、一日がぼーっとすぎてゆく時間に、家族の幸せを感じたのかもしれない。
今思うと、そうだったんだろう。父は天国へ行き、母は、とても老いた。
もう山菜採りにはいけない。
いただいた山菜から、若き日の父や母の顔を思い出した。