隣の農家に勝て

私が農家を継ぐ前、亡き父から直接的に言われていないが、隣の農家に(経済的にだと思うが)勝て、というニュアンスのことを教えられた。
弱小農家が大農家に勝てるわけがない、心意気の面であろうか。オケラ農家といえども、プライドが高い。
農家は、牧歌的でのんびりして羨ましいといわれるが、決してそうではない。弱肉強食の競争の世界である。
キリスト教社会では、「隣人を愛せよ」と教えられているが、日本の農家間の場合はどうなのか。
農家は他の農家と、勝った負けたと、競争し、張り合う。それが生きがいである。energyである。

実際、私の父が亡くなってから、まもなく周辺の農家から、「農業やらないのなら、畑or温室かしてくれ。」と有無を言わさず尋ねてきた。
農家は、とてもしたたかである。

農産物の価格が昔より比べて、安い。じゃ何で穴埋めするか、、それは、規模(畑)拡大である。

今の私は、農家の競争世界とドロップアウトした感がある。敵は自分。なんで人と争うの。なんで人と同じことするの。

「となりのトマトは、赤い」なんてもう言わない。



今日の晩酌は、うまかった。(もう先に書く)

いただき物のお酒、名古屋緑区の「神の井」純米美山錦。香りは頂けなかったが、ふくよかな味。
つまみは、ほがらか村で試食販売していた、大根と金時草の漬物。

お酒と漬物とのマッチングはうますぎる。