直売所 その5 売れなきゃ困る

久しぶりに快晴。温室の野菜は、凍っていた。朝9時ころからようやくお目覚め。
とはいえ、今日は売れるぞ、と思いほがらか村へ2往復したが、お客はまばら、一回目がほとんど残っていた。

天気が良すぎる、おまけにフードピア金沢のイベント。

直売所へ出荷する農家は、とてもリスキーだ。天候によって大きく左右される。
売れ残れば引き取らなければならない。
その点、スーパーや百貨店は、全量買い取り。もちろんJAは当然なこと。
あるJAでは、小規模農家に対し、出荷農産物の6割は面倒をみるが、残りは直売所や自由取引ってところもある。
でも多少売れ残りがあるにしても、全体からみれば、直売所の収益はそれなりにありがたい。

しかしながら、JA、スーパー等の契約栽培の全量買い取りが、経営の安定には不可欠だ。

売れ残る野菜はそれなりに売れ残る理由がある。値段が高いとか、努力不足とか、競合が多いとか、汚いとか。
私も、売れ残らないように、どんな野菜が売れるのか、これならこんな値段かな、
というふうに野菜と一緒に成長してきたつもりだ。

直買所は、確かにリスクを伴う。どんな商売もリスクがある。公務員もリスクがある。
でもそれがあるから、今朝の凍った野菜が息を吹き返すように、人間も成長していく。

厳しさがあって、感動がある。


今日はバレンタインデー。
エムザの北陸キッチンで見つけた、珠洲の飯田発、オシャレなパッケージの、干し芋ショコラ。