地域に広がる有機農業ー北陸集会 その1

第一部「未来の食卓」を上映。
私にとっては大変衝撃的な映画だった。
日本が及ばない、農業国フランスの美しい田舎の農業。現実は日本と一緒だった。
化学農薬、化学肥料の多用に頼らざるを得ない現代の農業。
その使用量と比例して、年年がんや糖尿病、不妊症などの病気が増えてきた。
小麦は7種類、桃は、22種類、リンゴに至っては、27種類の農薬を使う。

結論から言うと、化学農薬は、直接的にではなしに、農薬の吸い込み等で
体内に入った場合、体内の免疫力を低下させ、、有害な物質が繁殖し結果として、
死に至らしめる。


映画の中で、ある農夫の場合、農薬の多投により、本人や家族が思わぬ被害に遭遇する。
「息子さんですか?」の問いかけに、農夫は、感極まる。
と同時に、私の目にも涙が浮かんだ。

重い神経系の病で亡くなった私の父、今なおぜんそくで苦しんでいる私の母。
エッ、もしかしたら、中1の若さで、骨のがんで亡くなった私の姉。
この映画を見て、化学農薬が、誘因になったのだと、断定した。

就農当時から、父母の農薬依存の農業を手伝っていた。
土壌消毒は、ガスマスクしてやる。
父はよく言っていた。「楽して金は儲けられない。」
私も何回か手伝ったが、死ぬ思いをした。。

結婚して間もないころ、医者の娘である、妻R子は、疲れている私の姿を見て愕然とした。
おまけに消毒まみれの衣服を無造作に洗濯機に、放り込んであったのを見つけ

  「わたしを殺す気か!離婚だ!」と、一喝。


その一喝から、これではいけない。有機農業を決心した、といういきさつである。
手伝い始めていたころから、化学的な薬品類に拒否反応を示していたことも要因であるが。


現在、畑地はエコ農業。greenhouseは、完全に有機に転換した。

この映画の中に、慣行農法の農家と有機農法の農家の対話のシーンがある。
慣行農家の言い分

有機はコストがかかる。理にかなっている。まずおれたちの財布を温めるのが先だ。

でも正直な所、農薬はもううんざりと思っている。
しかし有機に転換できない、しがらみがある。
そのしがらみが、突破口を切れない要因になっている。
日本でも同じ。そのしがらみとは?


 金子さんが紹介してくれた本。
                    奈良の梁瀬義亮医師著。
                    農薬をなめたら、農民と同じ病気になった。
                    近代農法は、死の農法と記している。