福島のS先輩は今戦っている


今、外は吹雪いている。
今日の仕事はいも床の準備、木枠を作り、スコッパで土を掘り起こし電熱線を敷く。
明日は種いもを並べ伏せ込み完了。後日もう一列作る。

まだ風邪気味だが、寒いのでいも焼酎のお湯割りを飲む。病み上がりでは全然美味しくない。



大学OBのクラブのメールが回ってきた。よくもまあ相も変わらず暇人なやつらだなとつらつら見ていた。
その中に私の憧れの先輩の名前が飛び込み、近況が記されてあった。
「S先輩!」

そいえば大学時代、聞きなれないイントネーションで私を呼んでいたっけ。福島弁だったのだ。

今彼はなんと福島大学の福祉関係の准教授だそうで、おりしも学生さんたちとボランティア活動なされているとのこと。
この寒風の中、超かっこよよくて、優しいS先輩は汗を流しているのだ。

私も何かアクションしなければ、何か恩返しがしたいな。



避難している人たちを慰め、勇気づける為に絶対、歌っているだろうなS先輩は。

「音楽の力」では体はあったまらないけど、心を癒してくれる心を温めてくれる。そう信じたい。

福島が危険だからといって故郷を捨て、全部を捨て、他県へ脱出しているみたいだけど、彼はとどまるのでしょう。

せつない、泣けてくるな。