夢見月とらぬ狸の皮算用

圃場番号10740灌水。
ジャアージャー水をかけながら今年の作柄や将来のことを頭の中で考える。

40代半ばから、確実に自分が老化していることを認識するようになった。
腰が痛い、足が痛い、腕が痛い、肘が痛い。○が痛い。
ものを忘れる。すぐ眠たくなる。ついカッとなる。目がかすむ。声が大きくなる、などなど。
S先生が言っていたな、肉体労働は50まで、もうそろそろその年齢に近づいて来た。


当面の方向としては、重労働のさつま芋の畑を徐々に減らし、他の作物を栽培する、それも小さい力で、それも手間のかからないものを。

隣の大農家Nさんは五郎ちゃんの愛人だっけな、恋人?ま、どっちでもいいが。
設備投資して、大事な息子さんを心配しておっ立てたようなもの。混沌とした農業の時代だから畑作だけではおぼつかない。
大きなホームランよりも、効果的なヒットを量産しようという作戦だな。


でも一粒千円っていうのはどうなの?ほがらか村の一角に展示されていたけど、
子供がさわろうとしたら、お母さんが凄い形相で叱っていた、「さわっちゃだめ!!!」って。

でもうまく軌道に乗ればやっぱり満塁ホームランだよな。

http://kokusan-marukajiri.net/pub/maruphoto00630.html

わがキノシタヤサイはフォアボールででた走者を着実にバント、バントで虎の子の一点をとり9回まで守り抜く、農業だ。


灌水しながらこと今年の作柄の構想を練る。
「あの作物で50万、これで30万、あれで、20万まあそんなのが10あればよし」

にんまり笑ったりして。幸せなひと時であった。






小さめのトラクターもなかなかいける、見た目とてもかわいい。
今のトラクターがだめになったら、小さめの16馬力のトラクターを買うことを頭の隅にでも入れておこう。




妙にかわいいやつ。