看 々 尽 朧 月 

お昼から、お茶のお稽古の見学に行った。生まれて初めての経験。

長町武家屋敷あたりから、北国文化センターへの高いビルが見える。
この時期、このあたりの土塀は、雪などから守るために、「こも」がかけられてあるのが見られる。

冬の金沢の風物詩になっている。なんとも風情がある。



近づくにつれて、ちょっと緊張してきたぞ。

見学ということで、300円のお菓子代を払い15階の会場へ。
いきなりお姉さまたちに囲まれ、結局二服、お抹茶を頂戴した。

1時間半じっとお姉さまたちのお手前を見続けた。
表や裏の千家があること、その違い、11月はお茶のお正月とか、口切等
短時間でいろんなことを教わった。興味深いお話にへー、はーの連発。

「看々尽朧月」のお軸、花、焼き物、茶道具をめでる。お茶やお菓子以外にたくさん勉強になる。

お目当てのお菓子はなんと、吉はし製の上生菓子、「雪花」。
シナモンの香り、なんとも美味しゅうございました。




「奥さまのお土産に」と、くださったそのお菓子。
お菓子に勝るとも劣らぬ、上品なお姉さまばかりで、本当にありがとうございました。



家に帰って、妻R子に一部始終を報告。
先生も言ってたけど、お茶はたったこれだけのこと、私にもできるんだから簡単なこと。
作法はいろいろあるけど、お茶を楽しむだけなら、何も決めごとはいらない。

なかなかできた先生だと思った。
自分で飲むだけだったら、作法なんかいらない。
「どうぞ続けてください」と言われたが、うーん、もう行かないと思う。多分ネットでお勉強?

妻R子、疲れて帰ってきた私に一言、
「でもお稽古事で疲れたという前に、たくさんの人に会ったことで疲れたんだよね。」

慣れないことはやらない方がいい。