天高く芋肥ゆる秋

この間掘った芋を、昨日洗い、今日毛むしりをして、明日以降色、形状、虫食い有無等を見て、部会の規定にのっとり選別する。
数えたことがないが、36種類くらいらしい。

これだけ、世の中が変わっているのに、この特異な36種類選別は父の時代から全く変わっていない。
そこに所属しているので、悪口は書けないが、そんなに分ける必要があるのか、農家の選別する時間はもったいなくはないのか、
など、今更になって素朴に思う。
そのやり方を武器とするのか、弱みとするのか個々の農家の考え方だと思うが・・・。

パリのマルシェのトマト等をブログで見ていつも感じることだが、
美的感覚に秀でているフランス人が、野菜の外見の形態にこだわっていないように思える。それよりも重要なのは中身なわけだ。
誰が、いつ、どこで、どうやって、どういう思いでつくったのかを、彼らは知りたいのだろうか。美味しけりゃいいのか。






やっと芋が太ってきた。
今夏訪れた山梨県のぶどうが、大きな被害を受けていると聞いた。
こんな天候だから仕方がないが、同じ農家としてとても気の毒に思う。
私の芋も今年は大幅に減収だろうが、ぶどうのことを思うと、まだましか。地面の中でよかった。