デンマーク農業
先日の菅首相の記者会見で述べたのは、最小不幸社会の実現。
そして、スウェーデン等の社会保障のしっかりとした国を目指す、と断言した、ヨッシ。
出ました、スウェーデンやデンマーク等の北欧。
残念ながら、私の生きている間に実現しないと思うが、医療や福祉の充実に伴って雇用も創出してほしい。
私がまだ30代の頃に、金沢で農業青年国際シンポジウムがあった。
デンマークのダルム農業大学校校長、ヨルゲン・イェンセンさんの講義を聞いた、その時のメモを読んでみた。
・デンマークの農業
国土の65%が農地、農産物の2/3は輸出用。
平均的な農場の面積は、40ヘクタール、178人分の食糧を生産。
・デンマーク農業の成功の鍵
良好な気候条件、良質な農地。
150年の歴史を有する成人を対象とした農業教育 グリーン証
・相互の密接な連携
国民高等学校、農業教育、農民同盟、農協、普及事業
・若者は、農業を目指す
法律で農業教育を受けなければ農地を買うこともできない(親の土地であっても同様)
毎年1500人の(青年世代の2%)の若者が農業教育を受けている。
この人数は義務教育を修了した男子学生の5%、女子学生の0.5%に相当する。
・農業大学校
全国に25の大学校がある、寄宿制、自治が確立している。
教育省から財政的支援を受けている、授業料は無料。
研修期間中も学生は給料をもらうことができる。
教育内容は高く評価されている。
・デンマークの農業青年の課題
農地を購入する時に高価な代金と高い税金を支払わねばならない。
このため農業青年の債務は世界最高の水準にある。
経済的変化に非常に敏感にならざるを得ない。
高い生産性を維持しなければならない。
同時に、環境や動物の権利の配慮等の社会の要請に応えなければならない。
ウェグナーの椅子は、デンマークでは普通の人がずっと使い続ける道具である。
ただ特徴なのは、材料の確かさと、美しさである。
政治のデザイナー菅さんにのぞむこと。
この国に住む人間たちの一人一人の力が最大限発揮できる機会を持てるよう、この国をデザインしてほしい。