土手の浜大根に風が吹く

早朝、鳥の声に起こされた。その名はうぐいす。情緒があるというよりもうるさいくらいであった。

次にやってきたのは、オナガ、裏に庭に集団で、泣き叫ぶ、「ギュウイーンギュウイーン」うるさいうるさい。

次は、キジ。家の周辺の開発で、住み場を失った。林が無くなった。静かにしてればいいものを、

甲高く、「ケーン」と鳴く。食糧不足で、さつま芋の被害が多少ある。
以前にわが温室にやってきたとき、ガラスに映る自分の姿に、仲間のキジと勘違いして追っかける様は、
見ていて、とても悲しかった。ごめんな、人間の見勝手で。

親を探しているのか、「四の切」の源九朗狐を思い出す。
情を忘れた人間と、情をもった狐。義経の言葉が身につまされる。



家の前の土手に、浜大根が今年も咲きだした。




土手の浜大根に、風が吹く?柳じゃなかったか。


一度は散る花って、意味が深い?ああしょんがいな。