直売所 その9 商品よりも自分自身を売り込め

今朝、ほがらか村へ、いつもより早い9時前に出荷した。久しぶりにT君と会った。彼は私が尊敬する有機農家である。
私より年下で、ほがらか村にとっては彼は貴重な農家であり、存在は大きい。私の野菜みたいに小細工はしない。王道の野菜で勝負する。
夏野菜は、大玉トマト、なす、きゅうり、ズッキーニ、オクラ、秋冬は、レタス、大根、人参。など売り場でお目にかかる。
T君手作りの大きなPOPで、自分自身を大きくアピール。商品よりも、自分を買ってもらう、自分自身を売り込んでいる。
彼のファンはたくさんいる。いわゆる指名買いで、彼の野菜は独自で、彼の野菜に替わるものはない。
彼のひたむきさが野菜に表現されている。私の野菜にも、私自身が乗り移っている。オー恐。
この前も、T君の人参を買い物かごいっぱいにした、ご婦人を見かけた。たまに売り場で買い物をして、お客さんが何を買っているか
観察することがある。T君だけじゃないが、他の農家がどんなものを並べているのか、気になるし、常にアンテナを張っている。


ところで、彼を初めて見かけたのは、今から、15年くらい前。この町の大農家に研修に来ている時であった。
農薬散布に苦労している聞いた。その後農地を求め、サラリーマン家庭から有機農家になった。
大した人間である。
家付き、温室付き、畑付き、農業機械付きの私とはえらい違いだ。

今夏、彼の農地の近くに、ほがらか村の新店舗ができる。
彼の今後の活躍を祈りたい。