大松原

私たちの加賀野菜のひとつ、さつま芋の産地で有名な、五朗島地区。海の望める砂丘地。
そのため、海岸からの風は、障害物がないため、とても強い。おまけに塩風。

昔の人は、農地を潮風や飛砂から守るため、松などを植樹して人口の森を作ってきた。
しかし、マツクイムシの被害にあい、防風林の機能を果たせなくなった。
また、この地の基盤整備事業により、農地がさらけ出されたいる現状だ。

昨年から、さらけ出された農地を強い風から守るため、病虫害に強いクロマツを植樹してきた。今年も着着と計画が遂行された。
うっそうとした森になるころは、私はもうこの世にいないと思うが、農業がこの地に、代々
受け継がれることを念じながらクロマツのベビーを植樹した。
よもや、都市化の波に呑まれて、マンションが立ち並ぶことはないだろう。

T氏のおやじさんが、65年前に植樹したことをいまだに覚えていると、言っていた。
今もその松たちは立っている。私たちは今でもその立派な松群を「大松原」と言っている。

今日植樹して初めて、その松の恩恵を受けていると感じた。