直売所その1 直売所バンザイ

私の農のバイブル、現代農業が届いた。全国には、1万4000ヵ所の直売所がある。私の父が病気になって、農家を継いだとき、まわりの農家と競争するのは無理、正直言って農業をやめようと思った時もあった。
そのころ直売所の存在を知った。少量でも売れる。売上以上の喜びを知った。イタリアレストランにも野菜をおさめたり、シェフとの交流もあった。俄然農業にやる気がでてきた。直売所が私を救ってくれた。
マイホームタウンほがらか村にも私がそうであったように、毎年小さな農家や、私より若い農家、週末農家が増えて、売り場が以前よりもましてカラフルになってきている。ほがらか村はまた来年どんどん伸びる。お客も喜ぶ。農家も喜ぶ。ウィン、ウィン。
直売所の鉄則は、たくさんの種類を作る。人と違う野菜で勝負する。野菜の旬をずらす。毎日出す。わが野菜をアピールする。この5カ条。
ほがらか村の野菜を見ていると、スーパーの野菜の安売り戦争じゃないのだから、もっと高く売ってもいいじゃないですか。特にお年寄りのかた、80円とか50円とか売れればいい値段じゃなしに、朝早く起きて、袋につめて、化石燃料使ってもってきた手間賃を価格に反映させるべきだ。
あとJAほがらか村は毎年毎年伸びている、来年ものびる、再来年も伸びるのに、手数料はかわらない。還元してくれー。
直売所農家の醍醐味は、なんといっても、自分で値段を決めれる特権だ。80円は悲しすぎる。

今年の私のほがらか村での総括。春からの有機ミニトマトシシリアンルージュ、カンパリルネッサンス。冬からの有機ビーリーフ。
この2本立てだったが、ま満足かな。JAの直販事業を通して金沢国際ホテルに私の有機野菜が、納入された。今年からお世話になった。
来年の取り組みは、有機圃場を増やして多種の野菜を作りたい。山環近くに直売所がまたふえる。これからは直売所専門農家が増える。
また新たな野菜、品種を今冬探して、来春勝負したい。これだから農家はやめられねー。

今年夏から秋にかけて巡った直売所。直売所バンザイ。

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