富山の小京都 城端はいい町

昨日夕方ジャズを聞きに行くつもりが、急遽左折して、富山の小京都、城端のむぎや祭りへ行くことになった。

R304であっという間に福光へ。途中「なんと一福茶屋」の道の駅に寄った。
例によって、農産物を見る。かきやま、干しなす野草茶や、面白いものがいっぱい。また行こう。

鮎、岩魚の塩焼きを横目に、生まれて初めてナマズの蒲焼を食べてみた。


おわらと違って、城端の町中へはすんなり入ることができた。
いきなり目に入ってきたのがこのポスター。エ、このアニメなんなの?
「じょうはな座」のきれいなお姉さんが、丁寧に説明してくれたところによると。

true tears」というアニメの舞台がここ城端ということで、全国から若者が結集しているという。
そういえば、帰りに駐車場を見ると、何台かの車にこのキャラクターのペイントがしてあった。
それと、このアニメの制作会社が城端にあるということだ。アニメの聖地。

街並踊り会場で西下町の踊りを拝見。町ごとに踊り手、唄い手、お囃子が全部そろっている。
伝統芸能がとても盛んだ、春の庵唄の曳山はぜひ行きたい。

大工町のきれいどころの演技を拝見。

小腹がすいてきたので、手打ちそばをいただいた。
このおそば、美味しかったがなんとびっくりアマチュアのみなさんの会のものらしい。
最後の2枚を幸運にも二人のおなかへ、これを逃したら来年また来なくちゃいけない。

地ビールの中でも群を抜くうまさ、「城端ビール」の麦屋エールを飲んでいい気分。

城端別院善徳寺の前の通り、昔懐かしい夜店がにぎわいを見せる。何回か来ているが、いつも活気がある。



8時から別院会場で、五箇山の保存会のみなさんの民謡と踊りを堪能。

むぎやのルーツとされる長麦屋を聞いた。祝い唄で、今でも唄われているそうだ。
長持唄みたいに、おとこ衆がアカペラで朗々と歌うさまはとてもよかった。
時代が進むにつれて、むぎや節のテンポが速くなってきたことを3種類のむぎや節で実演してくれた。

こきりこ節の踊りも披露された。いや面白かった。



やっぱり締めは麦屋節。
壇の浦の戦いに敗れた平家の落人が、五箇山に安住の地を得て、弓矢とる手を、鋤鍬に替えて、
農作業の合間に暇を見つけて歌いだしたのがこの麦屋節の起こりとされている。
腰に刀をさして、紋付き袴の男たちのおどりは、彼らのいでたちを表している。
どことなく悲しげで、哀愁を帯びている。
武器を農具に替えて、踊る姿は、「平和のダンス」に思えてならない。

http://d.hatena.ne.jp/ruco8465/20100201#1265036013