日本手ぬぐい その8 スギハラ・ダラー

テレビでおなじみであった、元NHKのワシントン支局長、手嶋龍一。語り口調は好きだった。
彼は今、外交ジャーナリスト兼作家となっている。最新作は「スギハラ・ダラー」。
なんと金沢の東山、それもひがし茶屋街が舞台となっている。

「スギハラ・ダラー」の主人公イギリスの情報部員スティーブンがこのひがし茶屋街に隠れ住む。
そういえば実際に同じような名前の、外人さんが長い間、版画か絵を描いていて、数年前になくなった。

さては、彼も英国の情報部員、007かも、どうりで、芸事をたしなみ、日本語もおじょうずで、
ひがしの芸妓さんと仲良くしていた。想像がふくらむ。

時代は冷たい戦争のさなか、情報合戦。白洲次郎も実名で登場する。
白洲は、青春時代、古き良きイギリスで過ごした。
この金沢、ひがし茶屋街の風情がロンドンの面影が彷彿とさせた。
風情だけじゃない、そこに住む女将、芸妓の凛とした、気高さが気に入ったのだろう。

読んでないからよくわからないが、ブックオフに並んだら買ってみたい。



石川テレビのマスコット、「いしかわさーん」かわいい。ひがし茶屋街をお散歩。